2017年7月15日土曜日

アーユルヴェーダのカウンセリングについて勉強してきました。

7/6(木)と13(木)に、アーユルヴェーダカウンセリングの講習会に行ってきました。
念願かなって、アーユルヴェーダの古典書に触れることができました。

インドの医学であるアーユルヴェーダにはいくつかの古典書があって、アーユルヴェーダのお医者さんはそれをもとに勉強されています。
その主なものは内科分野について書かれた『チャラカサンヒター』、外科分野について書かれた『スシュルタサンヒター』、そしてコンパクトに全体像がまとめられた『アシュタンガフルッダヤ』と言われています。

大昔からインドで病気の治療や予防医学てして使われてきたその知恵が、古典書として文字にして記されているんだと思うとそれだけで心がはずみますし、その知恵を一字一句漏らさず知りたいという欲望もわいてきます。

そのようなアーユルヴェーダの古典書ですが、もちろん日本の本屋さんには売っていないし、リシケシの本屋さんで買ってきたチャラカサンヒターは1人で読んでみてもちんぷんかんぷんで、本当にこれがチャラカサンヒターなのかも1人では判断できず、日本人の私がいつか原文を手に入れ、そのまま読む機会があり、そして理解することなんてできるのだろうかと、自分にとっては壮大過ぎる欲望を前にあきらめと悔しさで悲しみさえも感じていました。

そのような気持ちでいたところ、知り合いから素晴らしいアーユルヴェーダの先生がいるよと紹介していただいた先生が、藤沢でトラディショナルアーユルヴェーダジャパンというお教室とサロンを開いていらっしゃる田島恭子先生でした。


田島恭子先生のところに行こうと決めて、まずはアーユルヴェーダインドのスパイスについてと、セルフアビヤンガについての講座に出させていただきました。
その時に古典書の『アシュタンガフルッダヤ』を読む講座があるということを知り、まさかそのような勉強を日本でできるとは思っていなかったので、参加させていただきました。

今回は『アシュタンガフルッダヤ』の11章と12章を読み、アーユルヴェーダにおけるカウンセリングの仕方を学びました。
痛みや苦しみを抱えている方には押し付けがましくあれはダ メこれはダメと言うのではなく、客観的にその方になにが起こっているのかを把握して否定ではなくて一緒にその状況を肯定できたら、それが本当のカウンセリングですよねというお話になり、私は何でもはっきり言ってしまうけれど日常生活もそういう人との接し方がしたいなと思いました。

11章はドーシャの概念(ドーシャディビクニャーナム)
12紹介はドーシャについての詳細(Dosabhediyam)
が書かれています。

ドーシャというのは直訳すると乱すものとなりますが、下記のように3つの分類があり、人それぞれにヴァータ優勢、ピッタ優勢、カパ優勢と体質が違います。
下記のドーシャの説明図はayurworldのニキルさんが作ったものを分かりやすいので時々見ています。


私たちは細い体型の人もいればがっちりした体型の方もいて、みんな身体もそして心も唯一の性質をもって生まれてきます。
その性質の特性をアーユルヴェーダではドーシャ(乱す可能性があるもの)によって説明します。

それらの個別の性質は、両親の精子と卵子、受胎時の時間や季節、子宮内の環境によって定まります。
オリジナルのこの性質をプラクリティと言い、日常生活や食べ物によってこのプラクリティが乱れてアンバランスになった状態をヴィクリティと言います。
プラクリティからずれるとヴィクリティなのです。

今回の講座を受けながら、ブッディのヨガのクラスの前に体調をシェアしてもらっていますが、私たちは大事なことをしていたんだなと思いました。


『アシュタンガフルッダヤ』12章64にこのように書かれています。
「病気の名前がわからなくても恥ずべきことではない。すべての病気に名前をつけることは不可能である」

本当にその通り!
何となくだるいとか、眠いとか、首が痛いとか、爪が割れるとか、名前がなくてお医者さんに行くほどでない不調はたくさんあります。
それはドーシャが乱れているからなので、放っておくと病気になります。ここで引き返せば大きな病気を防ぐことができるというサインでもあります。

ヨガクラス前のシェアでせっかく体調を教えていただいているので、その時に身体ではなにが起こっているのか、今まで以上に考えてクラスを構成したいなと思います。




講座の途中のお昼休憩は恭子先生がお米を炊いて下さって、美味しいお吸い物といただきました。
お豆腐は、ごま油とお塩と長コショウでいただきごはんとぴったりでした。

ヨガもアーユルヴェーダも学ぶことができる場所が増えてきています。
恭子先生は「アーユルヴェーダを学んだ事がない方ほど先入観なくは原文をそのまま読む事ができる」とおっしゃっていました。
直接原文に触れることで、サンスクリット語で書かれたことをそのままの意味で理解することができ、本当に充実した2日間でした。

2日間でとっても元気をもらったのでブッディにその元気を使いたいと思います。

また書きます。

あしな

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