2017年3月6日月曜日

太ももを後ろに引きすぎて腰がそってしまう方へ

「正しくヨガのポーズをとっているつもりなのになぜか腰が痛い」
というコメントをいただき、私もその経験があるのでなぜだろうと思い続けていたら新しい感覚と出会い解決の糸口を掴みました。

まずは今まで何度もクラスでお伝えさせてもらってきたことを復習させていただきます。

一般的に、ヨガのポーズをとっていても日常生活の中でも腰に痛みを持たれてしまわれる方はウエストの後ろ側の腰の根元の部分を縮めてそらせすぎてしまいやすい方だと思います。
どういうことかというと、ウエストの後ろを縮めるということはいわゆる「反る」という体制になっているということで、横から見ると背面のお尻が突き出ていてそのバランスを取るために前面のあばら骨の下の方が飛びでて下腹部が緩んだ状態になっています。

ただ、腰はもともと反っているものなので、反り腰をイコール悪い事と捉えてしまうと逆に腰が落ちて太ももの前面がせり出してきてしまって、その姿勢もまた腰を縮めることに繋がってしまいます。

結局は腰痛にならない姿勢というのは、反っているけれど反りすぎていない腰がのびている状態が二足歩行の私たちが獲得したい腰の位置です。

ということで、ここまではクラスの中で何度もお伝えさせていただいてきたことですが、そのちょうどいい腰の位置を見つける方法に気がつきました。

どういうことかというと「尾てい骨を下げて逆に仙骨は引き上げる」という感覚です。

尾てい骨は背骨の一番下の骨で骨盤の中に埋まっているので外側からはほとんどの人が触る事ができない骨です。
仙骨は触る事ができるのですが、骨盤を構成する骨の一部でお尻の割れ目の上にある逆三角形の骨です。

身体は身体の中で自然とバランスをとろうとするもので、ある筋肉を伸ばしている時は別の筋肉は縮む方向に働くということがありますので、何か痛みや正しくない感覚を感じる時は恐らくその意識していない方の筋肉のバランスがとれていないのだと考えられます。

この投稿の表題のように、タダアサナの時でもトリコナアサナの時でもウオーリヤー2の時でも、太ももを後ろに引く感覚を使うことで仙骨を引き上げることができるのですが、それだけだと腰を引き上げすぎて腰が反る状態になってしまいます。
そこからバランスをとるために尾てい骨を引き下げるということをしてみると、尾てい骨と仙骨が反対方向にひっぱりあって腰の位置がちょうどいい角度に調整されます。

ただ、尾てい骨も仙骨も骨なので、厳密にはその周りの筋肉がそれらの骨の方向を定めることになりますので、お尻や脚の筋肉の使い方を学ぶ必要があります。

今度のクラスで、尾てい骨と仙骨を引き離す感覚をテーマにしたいなと思います!
楽しみです!
読んで下さってありがとうございます。



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