2016年2月5日金曜日

今度は消化管全体の浄化(シャンクハプラクシャーナ)

先日は塩水を大量に飲んでから喉に指を入れて吐くクンジャルクリヤという胃の浄化をしましたが、今度はそれに加えて、消化管全体(特に腸)の浄化法を行いました。


胃の洗浄(上から吐く)をクンジャルクリヤ、
消化管全体(特に腸の洗浄、下から出す)をシャンクハプラクシャーナと言います。
シャンカが巻貝、プラクシャラナが完全に洗うという意味です。

アサナもそうですが、身体の中の老廃物を取り除き、体液や血液やそしてエネルギーの流れをよくすることで瞑想したり、ヨガ哲学の知識を受け入れやすい心の状態を作っていきます。



シャンクハプラクシャーナを行ったこの日は、どうしてもぐったりするのでアサナも瞑想も哲学の授業もありませんでした。


必要な塩水は先生や生理中で行わない人たちが作って運んでくれました。
クンジャルクリヤの時の塩水もそうですが、塩は必ず岩塩を使います。
アーユルヴェーダ的には岩塩は血圧を上げないそうです。
(もともと高血圧の方は薄いレモン水で行うこともできます)

「朝の瞑想はしないでいつもより長く寝ていいよ。」と先生が言ったので朝の7:00過ぎから東向きにマットをひいてスタートです。

腸→胃→鼻の順に浄化するので、まずはサンクハプラクシャーナから。
いっきに塩水を飲むクンジャルクリヤと違ってグラスに2杯の塩水を飲み、それからヨガのポーズをとります。

タダアサナ
側屈
カッチチャクラアサナ(立ってねじる)
コブラのねじりを入れたバージョン
スクワットのねじりを入れたバージョン

これらの5つをそれぞれ8回ずつ繰り返し、また2杯の塩水を飲みます。
だいたい16杯くらい飲んだところでトイレに行きます。
私は22杯くらい飲んでから(結果的にアサナを10セットしたことになります)トイレに行きました。

慣れている方は1回のトイレで済みますが、私は4回くらい行くことになりました。
最後の方はお腹がパンパンでアーサナをきちんととることが難しいです。
排泄物が固形から水になって明るめの黄色になると胆汁が出てきた証拠なのでここで終わりにします。

先生に聞いたところ、どんな便秘の方も最終的には排泄できるそうですが、今まで例外で1人だけ上手にいかなかったそうです。その場合は尿として飲んだ水分が出ます。

上手に行かなかった場合にはイレギュラーの対処が必要なので、知識のある先生のもとでやることと、1人1つのトイレを用意すること、ズボンのヒモをあらかじめ緩めておくこと😉が大切だと先生が言っていました😉。

実際に経験してみて、塩水を6杯飲んだあたりから、それまで暑くてかいていた汗がスッとひいたのが印象的でした。
身体の中の塩分濃度を調整しようと汗が止まり、身体の水分が胃や腸といった消化管全体に集まったのを感じました。
塩水を大量に飲むなんて、なんて身体に悪そうなんだと最初は半信半疑でしたが、経験してみると塩水で行う理由やなぜこのポーズなのかなど合点がいくことがあり、このような浄化法に気がついた昔の人はすごいなと、昔の人に頭が下がります。


腸の洗浄が終わった後は、10分ほどサバアサナをして、そして胃の洗浄に入ります。
前回同様に、いっきに8杯の塩水を飲み、胃がタプタプになったところでに度に指を入れて嘔吐します。
朝の胃が空っぽな状態で行っているので、塩水しか出てきません。
私は8杯ですが、人によって6杯で吐ける人もいれば、10杯ほど飲んでいる方もいました。


胃から完全に水分が出ると、ムカムカした感じがなくなって、だいぶスッキリしてきます。
その後鼻の洗浄(ジャルネティ)をして40分から45分ほどサバアサナをします。

この時に寒く感じる方もいますが、太陽光にあたることは禁忌です。
寒い時はストールを巻くなどして対処します。

浄化のステップはこれで終わりなのですが、その後もいくつかの決まりがあります。
長いサバアサナが終わったら、キチュリというインドのおかゆにギー(精製したバター)をかけたものをできるだけたくさん食べます。
キチュリは白米とムング豆をターメリックで味付けしたもので、塩は使いません。
ギーが何も粘液がついていない消化管に滋養を与え、ターメリックが炎症を予防します。

私達はシャンクハプラクシャーナを行った日だけキチュリを食べましたが、先生は3日間をキチュリにするそうです。
一ヶ月はスパイシーなものやオイリーなもの、そして甘い物を控えて過ごします。
翌日からはかなり薄味の食事をとりました。

クンジャルクリヤは一週間に1回、少なくても1ヶ月に1度は行うといいそうですが、サンクハプラクシャーナは最大で1年に2回までです。

いつか、日本でみなさんとシャンクハプラクシャーナをしたいなと思いますが、宿泊施設などでないと難しそうです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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